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【髪にまつわる豆知識】抜け毛とヘアサイクル

【髪にまつわる豆知識】抜け毛とヘアサイクル

当社在籍の毛髪診断士による【髪にまつわる豆知識】
第4回目は『抜け毛とヘアサイクル』です。

抜け毛 ~なぜ毛は抜ける?~

お風呂や洗面の排水溝、寝室のまくら、ヘアブラシやコームなど、抜け毛が気になることはないですか?

犬や猫が、春や秋に大量に毛が抜けるのを見たことがある方も多いと思います。
多くの動物や鳥は1年に2回、換毛期と言われる時期に大量に毛が生え変わります。

春には暑くなる季節に備え夏毛に、秋には寒さに備えて冬毛に生え変わります。

このように一度に大量に生え変わるタイプを、抜け生えが同期していることからシンクロナイズド・タイプと言います。

一方、人間は夏毛や冬毛が無く、一度に大量に生え変わることはありません。
それぞれの毛は個別に抜けて、生えてを繰り返します。

バラバラに抜け、生えを行うことからタイプをモザイク・タイプと言います。

諸説ありますが、正常な人で1日に40〜70本の毛が抜けると言われています。
日によって抜ける本数も違いますが、1日100本以下であれば正常の範囲です。

人の頭髪は10〜12万本ですので、1日に100本抜けるとすると、毎日0.1%程度の毛が自然と抜けていっているということです。

犬や猫と違い、温度調節のための換毛でもないのに、人の毛はなぜ抜けるのでしょうか?

それは、人の毛にはそれぞれ寿命があり、いつまでも伸び続けるわけではないからです。

ヘアサイクル

前回の豆知識でもお伝えしましたが(>>詳しくはコチラ)、
毛は、毛球にある毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで作られます。

しかし常に細胞分裂し続けるわけではなく、ある一定の期間細胞分裂をした後は細胞分裂を止め、毛母細胞は棍棒上に角化していきます。

その後完全に角化し、毛は押し上げられて脱落、つまり毛が抜けます
そして新たに細胞分裂が始まり、新しい毛が作られていきます。

このような毛の生え変わりをヘアサイクル(毛周期)と言います。

細胞分裂を繰り返し髪の毛を作り、伸ばす「成長期」、細胞分裂による髪の毛を作るのを止め、角化し毛根ご押し上げられていく「退行期」、そして完全に角化した後脱落し、次の毛を作り伸ばすための準備をする「休止期」を繰り返していきます。

成長期

頭髪全体のほとんど、約85~90%は成長期で、男性よりも女性の方が長く続きます。

男性で3~5年、女性で4~6年と言われています。
髪は1日約0.4㎜伸びますので、成長期の間におおよそ70~80㎝伸びることになります。

退行期

頭髪全体の1%前後は退行期にあります。

退行期は2~3週間続き、毛球部が小さくなり、やがて毛乳頭から離れれてしまい、髪が伸びなくなります。

休止期

頭髪全体の10~15%は休止期にあります。

休止期は3か月程度続き、毛乳頭が表皮に近い位置に押し上げられ、新たに毛母細胞が分裂をはじめ毛が生え始めます。

 

このように、毛は『ヘアサイクル』の周期で生え変わります。
抜け毛もまた、このヘアサイクルの周期の一部というわけです。

なるべく健康に髪を伸ばし続けるためには、毛根や毛穴の状態を健やかに保つ必要があります。

このお話についてはまた次回以降お届けいたします。