【髪にまつわる豆知識】髪の構造②コルテックス/③メデュラ
当社在籍の毛髪診断士による【髪にまつわる豆知識】
第2回目は『髪の構造② コルテックス、③メデュラ』についてです。
髪の構造② コルテックス
コルテックス(毛皮質)とは
毛髪の構造の85〜90%を占める髪の主成分です。
主にタンパク質で作られたフィブリル(ケラチン線維)の集合体と、その隙間を充たすマトリックス(間充物質)でできています。
ケラチン線維の集合体ってどういうこと?
髪の長さ方向に長い葉巻状のフィブリル(ケラチン線維)4本が集まり、プロトフィブリルとなります。
更に、プロトフィブリル8本が集まりミクロフィブリルに、ミクロフィブリル数本~数十本が集まりマクロフィブリルになります。
コルテックスはこのマクロフィブリルとマトリックスでできているため、コルテックスは大量のケラチン線維が集まってできた集合体なのです。
マトリックスの役割
マトリックスには髪の色を決めるメラニン、天然保湿因子であるNMF、非ケラチンたんぱく質などが含まれています。
フィブリルの集合体の隙間を埋めて互いに接合し、フィブリルを固定する働きがあります。
柔らかく弾力性を持ちますが、化学的作用を受けやすい特徴があり、パーマはこのマトリックスに作用します。
髪の硬さは何で決まる?
硬い髪、柔らかい髪はどのように決まるのでしょうか?
髪が太いと硬い、細いと柔らかいイメージがあるかもしれませんが、髪の太さは主要な要因ではありません。
髪の硬さを決める主な要因は、髪に含まれるフィブリルとマトリックスのバランスです。
ケラチン線維は比較的硬く、対してマトリックスは柔らかいので、フィブリルがより多いと毛髪は硬くなり、マトリックスが多いと柔らかくなります。
以前と比べて「髪が硬くなったり、柔らかくなったりした」と感じることはないでしょうか?
髪質の変化は、このフィブリルとマトリックスのバランスが変化したためかもしれませんね。
髪の構造③ メデュラ
メデュラ(毛髄)とは
髪の中心にある組織で、髪によってはないものもあります。
実はメデュラの働きは現在でもよくわかっていません。
空洞がある毛もあることから、髪の緩衝効果や断熱効果に役立っているのではないかとも考えられています。
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