髪にまつわる化粧品 ~頭髪用化粧品~
- 2024.06.27
- 髪の豆知識
当社在籍の毛髪診断士による【髪にまつわる豆知識】
第17回目は『髪にまつわる化粧品 ~頭髪用化粧品~』についてです。
化粧品
『化粧品』。
普段の生活でもよく耳にする言葉ですね。
化粧をするときに使用するファンデーションや口紅といったものはもちろん、頭髪に使う物も含まれます。
化粧品とは
人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布、その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされる物、人体に対する作用が緩和なものをいう。
と、医薬品医療機器等法でされています。
化粧品の効能効果の範囲
また、化粧品の効能効果の範囲は厳密に定められています。
頭髪に関する範囲を抜粋すると以下のような内容があります。
- 頭皮、毛髪を洗浄する。
- 香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。
- 頭皮、毛髪をすこやかに保つ。
- 毛髪にはり、こしを与える。
- 頭髪、毛髪にうるおいを与える。
- 頭髪、毛髪のうるおいを保つ。
- 毛髪をしなやかにする。
- クシどおりをよくする。
- 毛髪のつやを保つ。
- 毛髪につやを与える。
- フケ、カユミがとれる。
- フケ、カユミを抑える。
- 毛髪の水分、油分を補い保つ。
- 裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。
- 髪型を整え、保持する。
- 毛髪の帯電を防止する。
頭髪用化粧品
頭髪用の化粧品は、使う部位によって大きく2つにわけることができます。
1つは頭皮や毛根部に使用する化粧品、もう1つは毛幹部(一般に「髪の毛」と呼んでいる頭皮の外に出ている部分)に使用する化粧品です。
しかしながら、それぞれの化粧品が必ずしもどちらか一方だけにのみ効能効果のあるものではありません。
頭髪用化粧品は1つの目的だけでなく、同時にいくつかの目的のために使われることが多いと言えます。
主な頭髪用化粧品
シャンプー剤
毛髪・頭皮を洗浄してすこやかに保つ、フケ・カユミをとるなどといった目的で使用します。
リンス剤
近年では『コンディショナー』と呼ばれることが多くなっています。
髪の表面に吸着して作用するため、内部に浸透することはありません。
「クシどおりをよくする」「帯電を防止する」といった目的で使用します。
ヘア・トリートメント剤
大別すると『インバストリートメント剤』『アウトバストリートメント剤』があります。
リンス剤と違い、髪の内部にまで浸透し、修復する効果があります。
● インバストリートメント剤:「クシ通りをよくする」「帯電を防止する」といったリンス剤的機能と、「毛髪につやを与える」などといったトリートメント的機能を持っています。
● アウトバストリートメント剤:パサついた髪や傷んだ髪に油分や水分を補い、つやを与える機能を持っています。
ヘア・クリーム
油分の多いもの、水分の多いものがあります。
どちらも「髪をしなやかにする」「つやを与える」「つやを保つ」などといったコンディショニング効果は同じようなものです。
水分の多いものの方がさらっとした感触があり、水で簡単に洗い流すことができるため人気があります。
ヘア・トニック
エタノールを主成分に、清涼刺激剤などを配合したもので、主に頭皮や毛根に作用します。
頭皮をよくマッサージして毛根部に浸透させると同時に血行をよくしなければなりません。
清涼感と芳香を与え、髪をすこやかに保つ、カユミを抑えるといった目的で使用します。
スタイリング剤(整髪料)
髪型を整え、保持する目的で使用します。
パーマと違って化学的に変化させるような働きはありません。
一時的にセットするためのもので、髪の外側に付着するだけなので、髪型のもちは悪いですが髪を痛めることはありません。
カーリング料
医薬部外品の「パーマネント・ウェーブ用剤」よりも作用が緩和で、毛髪への負担が少ないですが、ウェーブ形成効果を持つものです。
化粧品の使い方
化粧品は、それぞれのメーカー様が研究を重ねて開発しています。
用法や用量を守ることを前提に製造されており、正しく使うことで効果を発揮するものです。
使用する際は説明書をよく読み、正しく使用するようにしましょう。
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